夢をつなごう!
『孫へのメッセージ』

隔週刊メルマガ / 第17号 / 08.06.25 / まぐまぐID:0000257428
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お便り
読者のみなさんから
お便りを沢山頂き
礼申し上げます。
お便りはこちらから
ご覧頂けます。
読者のメッセージ

「孫」の書
墨アーティストの
岡林里依さんの作。
アートの世界で常に
新しい感覚の作品を
作り続けているアー
ティストです。
毎週このメルマガで
岡林里依さんの作品
をご紹介しています。

ロゴ
デザインはデザイナ
ーの杵渕勉氏の作。
「孫へのメッセージ」
の装丁も執筆者ごと
に杵渕氏がデザイン
を制作します。
           目 次
 1 再び、Makeの時代に
 2 「生命産業」の骨格を創りたい
 3 岡林里依作品コーナー
 4 連載 第17回 『孫へのメッセージ』エッセイ風創作講座
 5 「軽井沢ヴィラArai」から
 6 編集後記


1 再び、Makeの時代に
 
ずっと、パソコンの前にいて。
おかしくなりませんか。

仕事に、遊びに、コミュニケーションに。
どなたもパソコンに張り付く時間が長くなった。

なんか違うな。
なんか不満だな。
僕の体もそう言っている。

先日、オライリー・ジャパンの田村さんにお会いして。
その謎が解けた。

そう、僕らは何かをしたくて生まれてきた。
自分の体で、自分の手で、自分の足で。

それなのに。
パソコンの前に座りすぎ。

日曜大工に、電子工作に、ロボットに。
自分の好きなものを創りたい。
そんな情報誌が「Make:」
紙雑誌の香りも素晴らしかった。

田村さんは「Make」をテーマに、
雑誌とネットとイベントの3つも1人で切り盛りしている。
http://www.oreilly.co.jp/index.shtml

今年4月に開催した「Make:Tokyo Meeting」。
大盛況だったという。

雑誌のベースに流れているのはテクノロジー。
そこがオライリーらしい。

どでかいカボチャだって。
ある種のノウハウ、テクノロジーで誰でもできちゃう。
田村さんの話に、僕は興奮した。

オライリーと言えば、Web2.0を提唱した人物として著名。

そのWebの達人が、今度はリアルの世界を演出。
米国ではすでに何年か前に評判を呼んだ雑誌なのだそうだ。
日本では雑誌っぽい単行本として4冊が出ている。


そんなわけで、僕は梅雨さえも嬉しい今日この頃です。
2週間のご無沙汰でした。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
第17号をお届けいたします。
ご意見、ご感想をお待ちしています。

(荒井 久)

◎ご意見やご感想をお寄せいただければ嬉しいです。
  welcome@soriq.jp



2 「生命産業」の骨格を創りたい
 
行政はアートですよ。
そこまで、言い切る、長野県川上村村長の藤原 忠彦さん。
現在、孫へのメッセージを執筆中だ。

最後の段階で、先週金曜日にお会いした。
東京・永田町の全国町村会館。
感動的で、楽しいお話だった。

藤原 忠彦さんは寒村だった川上村を豊かな村に育てた。
今や農家1軒あたりの収入は2000万円から3000万円。
農家によっては1億円の収入を超えるという。

川上村の農業の就業者の平均年齢は、なんと40歳強だ。
全国のそれが60歳代であることを考えると、
真っ当な農村の骨格を創っているのは間違いない。

日本の食糧自給率は約40%。
これでは情けないと藤原 忠彦さん。
高原野菜と林業を柱に立派な川上村に変身させた。

土地には土地の役割がある。
それを大事にする農業・漁業・林業の振興。
藤原 忠彦さんはこれを「生命産業」と呼んでいる。
日本中の農村漁村の学ぶところは多い。

この7月には完成する川上村中学校の新校舎。
全て木造で建築中だ。
しかも、その木材は川上村産。
中学生のおじいちゃんに当たる世代が植えたカラマツが主体だ。

それが育った現在。
今の小中学生に立ち合わせて伐採し、製材した。
今、カラマツは新しい技術で家屋にも使えるのだそうだ。
素材を生かした素晴らしい集積材に変身するからだ。

おじいちゃんが植えたカラマツを。
おじいちゃん、お父さんが育て。
今、伐採して、みんなの家や学校に変身していく。
孫たちにとっては、なんとも素晴らしい生きた教育。

立派な、孫へのメッセージを伝えている。
そして今度は小中学生らが。
今年も植樹祭に参加した。

中学校建設の様子はビデオに納められて。
折々の村内ケーブルテレビで放映される。
ちなみに、村内同士の電話代は無料だ。

先週木曜日には、神宮球場のプロ野球戦を川上村が冠スポンサーに。
抽選で500名の方に名産のレタスをプレゼントしたんですよ。
藤原 忠彦さんはそう言って、僕にもレタスをプレゼントしてくれた。

国内でもブランドの宣伝をしなくてはならないし。
今は輸出にも力を入れています。
しかも、商社を通さずに、村役場が先頭でやっています。
食べてみてください。
アメリカ産と比べ物にならないほど、美味しいから。

そう言われて、鼻を近づけた。
これぞレタスの、いい香りがした。

藤原 忠彦さんは49歳で村長になり、もう6期目の68歳。
だが、その中で選挙をしたのは2回だけ。
村民の信頼は桁違いに厚い。
それでも、折を見て辞めないとね。
そう、話す。

今度の中学校新築にしても。
文科省だけではなく、6カ所から補助金を集めた。
愛知万博をプロデュースした著名人も企画・設計に参加してくれた。

行政はアートですよ。
全ては、村民のために描く夢。
そんな大きな夢を、他人のお金(税金)を使ってできるのですから。
こんなに楽しい職業はありません。

藤原 忠彦さんは帰り際にそう語った。
なんとも、いい笑顔だった。

帰ってきて僕は。
このレタスを、ウサギのように食べた。
確かに、美味い。

30年前の川上村で。
畑の中で、顔を埋めるようにして食べたレタス。
あの味がよみがえった。

◎読者からのメッセージ
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3 墨アーティスト 岡林里依作品コーナー
 


作品  #79  ダンス (size: 300mm×300mm)

作品にタイトルをつけるのが嫌いな私は、
以前は記号のタイトルをつけていました。
タイトルをつけてほしいと頼まれたある時期から
出来るだけ絵を限定しない抽象的なタイトルを
つけるようになりました。
"ダンス"というタイトルはまったく大きさも内容も違う作品に
いくつか使っています。
この作品のタイトルも"ダンス"、なぜなのだろう。
しかし付けるとしたらやはり"ダンス"である。
この細い線、流れるような生き生きとした線。
この線を見るたび美しいダンスをイメージしてしまうのは
自由に踊れたらどんなに良いだろうかという
私自身の憧れの気持ちから来ているのだろうか。
いつか漆喰の壁にこの細い線描きで踊るような作品を
描いてみたい。

岡林 里依



4 連載 第17回 『孫へのメッセージ』エッセイ風創作講座 荒井 久
「どこまで自分をさらけ出せるか」
 
小説家は大変だと思う。
作り事を書いているのだが。
全ての自分をさらけ出す。
そうでないと、読者の感動を呼ばないからだ。

僕は、人前で話す時。
わりと正直に表現する性質(タチ)だ。
言ってはいけない場面でも言ってしまう方だ。

それでも。
どこまで正直に語っているのか。
どこまで自分をさらけ出しているのか。

そう問われると、そんなに自信はない。

まして、原稿用紙に向かったり、パソコンに向かったりすると。
どうしても着飾ってしまう。

自分に不利なことは書かないし。
自分のいやな面は書かない。

いいところだけを書いてしまったり。
自慢をしてしまったり。

執筆時には自分を着飾る自分がいる。
その衣を脱ぎ捨てて。
裸になることができないものか。

いつも、そう思う。

だから、作家さんは大変だなあ。
大変なお仕事だなあ。
偉いなあ。
そう思う。
もちろん、表現力、執筆力があってのことだが。

そこで僕は。
極力、正直な自分を見詰めることに努力している。
それをどうやって表現するか。
そのことに腐心している。

少しばかり、禅問答みたいな言い方になるが。
執筆時に着飾る自分さえも、正直に書けたらいい。
正直に伝えられないものかと思う。

原稿用紙に向かって着飾っている自分。
その着飾っている様子までも表現できないか。
そう思う。

読んでくれた方が。
「バカだね、こいつ。気取っているよ」
と言いつつ、ほほえましく読んでくれるのではないか。
そう思う。

そのためには。
素直に自分を見詰めて。
正直な姿を書き写す。
そんなことができないものかと、いつも思う。

ちょうど、坐禅をしている時。
それでも湧き上がる想いや邪念。
そのすべての自分を納得、理解し、認めてあげる。
結果、素直な自分を取り戻せることに。

そんな動作に似ている。

着飾っている自分を、正直に相手にわかるように努力すること。
その執筆の姿勢がいいのではないか。
この頃、そんな風に考えている。

そうしていると。
そのうち、きっと。
着飾る自分が少なくなってくるのではないか。

そして、きっと。
自然な自分を、正直な自分を表現できるようになるのではないか。
そう、信じるようになった。

表現力も大事なのだが。
表現する姿勢、執筆の姿勢が優先事項ではないか。

そんな気がしてならない。

(次号をお楽しみに)


5 「軽井沢ヴィラArai」へお越し下さい



「うぐいす」の鳴き声で目覚めます。

緑深い軽井沢。野鳥の鳴き声と共に爽やかな空気が流れます。
軽井沢の貸し別荘「軽井沢ヴィラArai」。
「ザ・プリンス軽井沢」(旧・軽井沢プリンスホテル南館)から徒歩数分のところ。
軽井沢駅南口に増え続けるアウトレットとも至近の位置にあります。

目の前には数万坪の原野が広がり、まさに野鳥の宝庫です。
毎朝、うぐいすやら、様々な野鳥の鳴き声で目覚めます。
静かな静かな緑の中です。

つづきはこちらへ「軽井沢ヴィラArai」


6 編集後記

「Capacity in the earth」
まもなく「洞爺湖サミット」ですね。
メインテーマは「環境」。

地球環境、自然環境、環境アセスメント、
オゾンホール、氷河の減少、海面上昇、
生態系、海洋生態系、森林生態系、
環境保全、循環型都市、排出ガス、ハイブリット車、
エコロジー、エコマーク、節水、節電、マイバッグ、分別ゴミ、・・・
心配のタネは際限なくつづく。

これらの対策がすべて理想的に実現すると仮定します。
人間一人が消費するエネルギーも年々減少すると仮定します。
いま世界では、年間、日本の総人口よりも多い人口が増加中。
この人口爆発が収まらない限り世界の未来のないことは自明の理。

もともと地球号には乗車定員があるのではないだろうか。
この地球号の乗車定員についての議論のタイムリミットは
とっくに過ぎてしまっているのでは?
賢者の問題意識の欠如が問題だ、と心配性の私は夜も眠れない。

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